代表作ずらり、東京では初公開の里帰り作品も展示 会期: 2008 1/23(水)〜3/3(月) 展覧会は終了しました。 会場:国立新美術館 企画展示室1E 休館日:毎週火曜日 |
〜21世紀の大観展がはじまる〜
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近代日本画壇のゆるぎない巨匠、横山大観(1868〜1958)は、東京美術学校(現、東京藝術大学)の第1回生として入学して以来、明治から大正、昭和の戦前戦後を通じて活躍を続けました。やまと絵、琳派、水墨画などに学び、自らの絵画世界を築いて数々の名品を生み出しました。本展は、大観の没後50年を飾るにふさわしく、初期から晩年までの代表作を集めて展示するほか、海外からの里帰り作品などもまじえ、大観芸術を一望し、現在の視点から見直す格好の機会となるでしょう。 |
《或る日の太平洋》
1952(昭和27)年 再興第37回院展 紙本着色 東京国立近代美術館蔵 © Shokodo,Ltd & Japan Artists Association. Inc. 2007/07282 |
横山大観 (1868〜1958) 横山大観記念館提供 |
《秋色(左隻)》 六曲一双 1917(大正6)年 再興第4回院展 絹本金地着色 個人蔵 © Shokodo,Ltd & Japan Artists Association. Inc. 2007/07282 |
【横山大観「1868(明治元年)〜1958(昭和33年)」】 明治元年、水戸に生まれる。本名は秀麿。はじめ東京英語学校に学び、1889年(明治22)、東京美術学校の開校とともに入学し、岡倉天心、橋本雅邦らの指導を受けた。1895年(明治28)に京都市美術工芸学校の教諭、翌96年には東京美術学校の助教授となったが、天心とともに辞職し、日本美術院の創立に参加。日本画の近代化をこころざし、菱田春草とともに、‘朦朧体’(もうろうたい)と呼ばれる、西洋画の手法を大胆に取り入れた実験をおこなった。また、インドや欧米の旅行によって、東洋精神の優位を確信する。文部省美術展覧会が開設された後は、新派の中心的存在として、《流燈》《山路》など、斬新な着想による作品を次々に発表していった。天心の逝去をきっかけに、1914年(大正3)日本美術院を再興し、天心が唱えた東洋の理想の実現に努めた。以後、再興日本美術院を活動の拠点とし、《生々流転》(重要文化財)など、水墨画の近代化を試みる一方で、《秋色》《夜桜》のような、日本の装飾性を打ち出した濃彩の作品も発表していった。明治から昭和に至るまで常に画壇をリードし続けた大観の芸術は、近代日本画史上確固とした地位を築いており、影響を受けた画家も多い。1931年(昭和6)に帝室技芸員、1935年(昭和10)には帝国美術院会員、のち帝国芸術院会員、日本芸術院会員となり、1950年(昭和25)に同会員を辞退した。1937年(昭和12)文化勲章を受章。 |
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600 展覧会公式サイト:http:www.ashshi.com/taikan/ 主催:国立新美術館、朝日新聞社、没後50年横山大観展組織委員会 後援:社団法人 日本美術院 協賛:株式会社新生銀行、大日本印刷株式会社 協力:財団法人 横山大観記念館、ニッセイ同和損害保険 |
参考資料:Press Release他 |
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